鯖江市新横江のこべ歯科医院
予防歯科を重視

Tel 0778-52-3250
診療時間 9:00-12:45 / 14:00-17:45
休診日 木曜午後/日曜/祝日

小部歯科医院ヘッダー

Column

こべ歯科のコラム


 院長の小部弘樹です。歯医者が嫌いという方は本当に多いです。私が歯科医師になってからも、「誰々先生に怒られた」とか、「別の歯医者で勝手に歯を抜かれた」とかおっしゃる患者さんにたくさんお会いしました。 ...そりゃ嫌いになりますよね。そんなことされたら私も歯医者に行きたくないです。

 当医院は一人でも多くの歯医者嫌いの方を減らしたい、そんな気持ちで日々診療しています。その一環として、このコラムでは歯科について正しい知識・認識を得ていただくためのお話を書いていきます。


小さいお子さんの歯科治療

 「うちの子あと何回で終わりますか?」とよくお父さんお母さんに言われます。最近は共働きのご家庭も多く、診療時間中に連れてくるのも大変なのはごもっともです。こちらも「1回で終わります!」と答えたい気持ちはあります。

歯医者

 小さいお子さんは検診や治療の際泣いてしまうことが多いです。そりゃそうですよね。大人の方でも怖いとおっしゃる方は多いのに、どこのおっさん(またはお姉さん)かもわからない大人に口の中を診られ、しまいには削り出すのですから。 大事なのは初めて歯科にかかったとき、いかに歯科治療が怖くないよという印象を与えてあげられるか、です。初めに痛くなかった、怖くなかったという経験があればお子さんは頑張って口を開けてくれますし、治療もさせてくれます。 ちょっとくらいなら痛いのも我慢してくれます。ところが初めに悪い印象をもってしまうと、どんなに大丈夫、といっても信じてくれないし口も開けてくれません。間違っても押さえつけてまで治療してはいけません。トラウマになって二度と口を開けてはくれなくなります。

 ただしそのためにはお父さんお母さんの協力が不可欠です。我々のような怖い大人に慣れてもらうためにはどうしても時間がかかるので、一回目の来院では一つの虫歯も治せないこともあります。 虫歯がたくさんあっても一気にたくさん治そうとすると時間がかかるので口を開けるのも嫌になってしまうため、1~2本ずつしか治せません。なので連れてくるのも大変だとは思いますが、お子さんのためには多少回数がかかってもいいからちゃんと治して、というスタンスでいていただきたいのです。

2018年7月



歯科治療の期間

 歯医者に通いだすと長くなること多いですよね。患者さんからもよく言われますし、私自身もそう思います。
「まだかかりますか?」…はい、まだかかるんです。スミマセン…

 でもこれは仕方ないんです。別に治療を引き延ばしたいとかそういうわけではないんです。そんなことしたって「あそこの歯医者は治療がいつまでたっても終わらない」て言われるだけで、何もいいことないんですよね。 こちらとしても貴重な時間を使って治療に来てもらっているので、なるべく早く治療を終えてもらいたいと思っています。

 ですが虫歯も数日でできたわけではなく長年かけてつくられたものであったりしますし、特にばい菌が入り込んで根の先に膿の袋をつくってしまうと、 どうしても回数をかけて治療していく必要があるのです。パパっと終わらせてしまうと、結局後でダメになってしまうので、しっかり丁寧に治療しなければなりません。

 たまに「どこどこの歯医者は1回で終わるからいいわ~」との声も聞いたりしますが、私は逆に不安になります。え、それちゃんと治してくれてるの?それに他には虫歯ないの?て。 もちろん回数をかければ良いというわけでもないです。難しいですよね。

 ようするに虫歯が大きくて数が多かったり、膿の袋ができていれば回数がかかりますし、それらがなければすぐ終わるというだけのことです。

 治療の途中で来なくなってしまう方もちらほらいらっしゃいますが、途中で放置すると後々余計に治療回数がかかってしまったり、 悪化して残せる歯も残せなくなってしまうこともありますので、ご都合もあるかとは思いますが最後まで頑張って治療に通っていただきたいと思います。

2018年11月



予約制について

 歯医者はなんで予約制なのかな?と思うことありませんか?予約制だとそこの予定空けとかないといけないし、「今日急に時間空いたから今から行こう!」 とかできないし、そもそもスケジュールどうなるかわからない時もあるし、不便ですよね。内科や皮膚科など町医者で予約制の医院は結構少ないと思いますが、 歯科はほとんどが予約制だと思います。

 ただ歯科に関しては予約制でないと困ります。歯科治療は時間がかかるのです。もちろん治療によりますが、簡単な治療でも10~20分はかかりますし、 かかる人は1時間とか2時間かかる場合もあります。それなのに例えば朝一番に10人とか並んでしまうと大変なことになってしまいますよね。 ひとり5分ほど話をして終わるならともかく、成り立たないですよね。何時間待てば診てもらえるんだろうと。一つの医院にDr.が何人もいるならできるかもしれませんが、 丁寧に治療しようと思うとやはり難しいかな、と思います。あえて待ちたい人って多分いないですよね。少なくとも私はイヤです(笑) また、型取りした詰め物などもできあがるまで期間が必要なので、その前にせっかく来ていただいてもできることがなかったりします。

 ですのでできるだけ予約をとってから来院して頂きたいと思います。もちろん予約なしで来られても診させていただきますが、予約状況によってはかなりお待ちいただくこともありますし、 他のご予約されている方にご迷惑になることもありますので、よろしくお願いします。

2019年2月



初診時の検査について

 初めての歯医者に行ったとき、色々検査をされますよね。全体のレントゲン写真をとったり、歯ぐきをチクチクしたり。当然当院でも行っています。
「とりあえず痛いとこだけでいいんだよ!そんなのいいから早く治してくれ!!」という心の声が聞こえてくることもあります(笑)
これどうしても必要なんですゴメンナサイ(汗)

 例えば痛みのある歯を治してほしい、と来院された場合。「右上のここの穴があいている歯が痛いんだ」と指で押さえて言われた歯が全く痛みとは関係ない歯だったりする場合が結構あります。 実はその隣の歯が原因だったり、時には上の歯じゃなくて下の歯が原因だったりすることもあります。その時に痛い歯だけをレントゲンを撮って診断すると
「???」
という状態になります。また、むし歯が原因ではなく、歯周病や歯の破折が原因だったりする場合もあります。お口の中の感覚は繊細な一方で鈍感な部分もあるので、 まず痛みのある歯の特定から難しいことがあります。なのでちゃんと診断するためには痛いところだけでなく、全体を診ることが必要になります。

 他にも検査の理由はいろいろあります。何も検査しないで治療する、ということは暗闇の中を手探りで進んでいくことに近いです。 せっかく患者さん自身ではよく「見えない」部分を「診る」ことのできる歯科医院に来ていただいているのですし、 むやみやたらに不必要な検査をしているわけでは全くありませんのでどうぞご容赦ください。

2021年6月